創り出して現実のモノとすることは
天気の悪い日に飛行機に乗って
空に分厚くかぶさっている灰色の雨雲を
抜け出た瞬間に広がる青空一杯の世界に飛び出た時
の感覚と似ていて、とてもマジカルなことだ!
なんて考えたり...
長い長い真っ暗なトンネルを
トコトコトコトコ一人ぼっちで歩き続けて
やっと、出ることが出来て、嬉しくて
もう決して、2度とあんなトンネルには入らないぞっ!
って、思うのだけれど…
でも、また入っちゃう
という行動をとる...
これらは、正に
【創造中毒症】の症状
アーティストがかかる病気で
これにかかったら、完治しない。
一生、この病にはまってしまう!
旅! ステキなリゾートに行って
おいしいものを食べて、飲んで、リラックスして本を読んだりまどろんだり...
私はこんな旅行中はとてもハッピーで
ずっといつまでもそれを続けたいと願う
でも、旅行前の私が感じることは、ワクワク感の他にもう一つ...
「あ〜どうしよう、絵が描けなくなっちゃう、いい具合に進んでいたのが狂っちゃう...」
こういうことでイライラしてしまい
そしていっそうのこと旅行に行きたくない...
なんて、思ってしまう
そして旅行中も、スーツケースの底にしまいこんだ
スケッチブック(念のために持って来た)を取り出して
まどろみを楽しむはずだったのが、スケッチを始めてしまう...
これはやっぱり病気だ!
これは誰もがかかりうる【仕事中毒】の一種
さて、アーティスト独特の【創造中毒】は、もう少し質が悪い
先ず、何ともいけないのは
ずっと家に籠ってしまうのだ!
そして、こそこそと、何かを創り始めてしまう
それは、他人には全く意味がないことに見えるし
お金にも多分ならない
そして、他の人にとってはただのゴミにしか見えないから
片付けたくなってしまって
もし家の人がついうっかり片付けてしまったら大変なことになる!
とにかく部屋は散らかるし、めちゃくちゃになる
それでも、どんどん創ってしまう
よくある症状の一つは、凄く悩んでイライラが出て
そして、なんとかやっとの思いをして完成させた時
その作品にやっと満足して一杯やりながら、それを眺める...
それはそれは
あ〜、至福の時間
でもそれ、たった一晩だけの幸福な時間なのだ!
次の日に目を覚ますと、またいつもの病気が襲って来る!
「あ〜、やらなければ!次ぎのものを創らなければならない...」
こういう思いの中で、モンモンとする日がまた始まる
手が動いていないと、何も出来てないとイライラする。
そういえば、以前、私のお金持ちの友人が私の作品を買ってくれた時
「はい,カオルこれでいい?Thank you」
と言いながら、さらりと、チェックを切ってくれた。
その時、私は
「いいなー、私もそっち側の人間になりたい!」
と、思った。
あ〜、でも、やっぱりダメだー、私はどうしても何かを創りたくなってしまう
他の人にとって、どうでもイイものに見えたり、とんでもないものであっても
それでも、凄い時間を掛けて,お金もつぎ込んで
私は、ハムスターのように、部屋に籠ってこそこそと創り始めてしまう
それが、凄く好きなことで、やめられないから
でもね...
好きな作品を見つけて、チェックをきって買っていく
そっちの世界の人の[さらりと奇麗な生活]に、私はとても憧れてしまうのです。
でもね...
この甘〜いイチゴ味の薬を飲んだら
【創造中毒】が完治します!
と言われたら、飲む???????????
ふ〜、今回の人生
私はやっぱりこの病気と一緒に生きていくのだろうなー
アー、創らないと!