ちょっとした失敗で飛び出てきたストーリー
別れ話
というのが、この絵のタイトル
実は描いている途中から、思わぬ展開があって、
違う方向に走っていっちゃった絵なのであります
元々私のスケッチブックから拾って描いたもので
スケッチした時のその2人は、公園の芝生の上に座って、
ただ楽しそうに普通に話していました
私は、彼女の座り方が、ちょっとイイなって思って、
ササッと描いたことを覚えているのだけれど...
で、後日そのスケッチを元に,iPadで描き直す時
女性の方の顔を描いていたら、
彼女の顔がなんだかとても悲しくなってしまったの!
目に一杯涙を浮かべているみたいな表情になってしまって...
うーーん、これにはドラマがあるなー
と、思った私は
左手で芝をいじって
女性の悔しい気持を絵にもうちょっと足し...
そして男性の仕上げをする時には、彼の目を彼女からそらせて
そして男性の仕上げをする時には、彼の目を彼女からそらせて
” あー、参ったな〜、いいかげんにしてくれよ...”
と、言っている風な態度にして
男を悪者に仕上げた
とこんな風に,出来た1枚なの
良く、人形作家が、最後に目を入れる時に、とても緊張する、と言うでしょ。
絵描きも同じで、人物を描く場合、目の表情で全てが変わってしまうから
目を描くのには緊張する
でも私は、アクシデントも好きな方だから、
失敗から、新しい方向に向かうことも楽しむ
この絵の場合、多分、
初めは彼の面白い話を聞いていて、ビックリしているような表情にするつもり
だったのじゃないかな?
それで、大きく目が開かれている、でもこの目はどうみても
楽しい雰囲気を発していないでしょ...
だから、そこで口もとを、ぎゅっと閉じ
この悲しい表情に変更した、というわけ
それでもって、私の中のストーリーも急変する!
* * * * * * * * * *
” そうなのよ!この男がいけないのよ!”
ということは、前からクジャク夫人には聞かされていた
” それに...この2人が合うわけがないのよ!”
とも、言っていたクジャク夫人
彼女は、地元ホランドパークで生まれ、寄宿舎で育ちその後大学では
美術史を学び、あまあの成績で卒業をして、今はメイフェアーにある
オークションの会社で働いているおっとりしたお嬢様
名前はケイティー
一方彼の方は、イギリスの工業都市で生まれ育つ。
どちらかと言うと,アート指向だったのに、父親に反対され、
無理やり理数系に。結果はうまくいく訳がなく
その上父親の小さな建設会社を継がなければならない、
というプレッシャーもあり、大学生1年生の夏、ヒッピーに走ってしまい
そのまま人生に迷ってしまった...
でも今は、ワイン好きからワイン専門で修行の身...
なぜか、女性にモテるジェイソン
この別れ話は、もちろん彼の浮気が原因
ダイルクロコダイル氏は、ホランドパーク1おしゃべりな、クジャク夫人から
この近所に住むケイティーの恋物語は、聞いていた
” あんな男とはさっさと別れてしまえばイイのよ!”と、いうクジャク夫人の
言葉を想い出したダイルクロコダイル氏は、
” 今は辛いだろうけれど、これも人生だ...”
と心の中でケイティーに言い聞かせながら
そして、今度クジャク夫人に会う時には、ケイティーの失恋話しで、
またもお喋りは止めどもなく続くのだろうな...
とも思いながら、
コーヒー豆を買いに
ホールフードケンジントンへ急ぐダイルクロコダイル氏でした
ホールフードケンジントンへ急ぐダイルクロコダイル氏でした
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ちょっと表情を間違って描いてしまったばかりに、
こういう面白い想像ごっこが出来るのだから、失敗に感謝よね!
失敗は、すべて想像の素、成功の素、遊びの素に繋がる!
そんな私は、失敗を怖がらずに、
今日も前に進んでいくのであります! ^_^;:
じゃあ、またね
カオル
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